日本の方言についてどのくらいご存じでしょうか。
同じ日本であっても方言によって様々な特徴があるため、調べてみるととても面白いテーマです。
今回は、日本の様々な方言の特徴と、生まれたきっかけについてご紹介します。
□方言は地域によって言語に特徴がある!
日本の方言は、主に地域によって言語の特徴がみられます。
まず、東北地方の方言についてです。
鼻濁音が多く用いられており、柔らかい発音になるのが特徴です。
また、方言の中でも特に言葉そのものが標準語と大きく異なっていることを押さえておきましょう。
例えば日常で使う「そうです」という言葉は、「んだ」と表現されます。
次に、中国地方の方言についてです。
特徴としては、少し荒々しく聞こえる表現と柔らかい表現が混じり合っていることが挙げられます。
そのため、初めてこの方言を聞くと少し怖く思えるかもしれません。
広島県の「だから」を意味する「じゃけん」という方言が有名な例です。
続いて、沖縄の方言についてです。
沖縄は、琉球王国という独立国家であった歴史があり、長い間日本の領土ではありませんでした。
そのため、独自の言語が多くみられることが特徴的です。
例えば、「めんそーれ」が「いらっしゃいませ」を意味することは、方言を知らなければ理解できないでしょう。
□日本に方言が生まれたきっかけとは?
日本に方言が生まれたきっかけとして、2つの理由が考えられています。
1つ目の理由は、都の言語が地方へ伝達したからです。
言葉は、都やその地域の文化の中心で生まれ、地方へと伝わっていく形で広まりました。
都で無くなった言葉が地方で生き残った時に、その言葉が地域に定着することで方言が生まれたという考え方です。
また当時の伝達方法が、徒歩での人づてだったことを押さえておきましょう。
このことから、地域によって伝達される時間が異なったため方言に違いが生まれたのです。
2つ目の理由は、地域でそれぞれ独自に発達したからです。
昔の日本は、それぞれの地域が1つの国として運営されており、交通の便の悪さから外からの情報が入りにくい状況にありました。
そのため、その地域で流行った言葉が定着し、独自に発展したことで方言が生まれたという考え方があります。
現代においても若者言葉が若者にだけ浸透し、高齢の方には通用しないことを踏まえると、地域ごとに流行る言葉が異なり、その結果方言が異なったことにも納得がいきます。
□まとめ
日本の方言の地域ごとの特徴と生まれたきっかけについてご紹介しました。
今回は3つの地域における方言の特徴をご紹介しましたが、他にも沢山の地域があり、それぞれの地域の中にも異なる特徴があります。
是非調べてみて下さい。